レスポンシブWEBデザインってなに？ Column
現在のWebサイトは、レスポンシブWEBデザインが適用されていますでしょうか？
もしも5年や10年前に作成されたサイトであれば、レスポンシブ化が行われていない可能性があります。 見やすく、使いやすいWebサイトにするために、そしてWebサイトの運用・管理やSEOの観点からも、レスポンシブWEBデザインの導入が必須です。今回は、レスポンシブWEBデザインの概要から出発し、その導入の重要性やメリットについて詳しく解説します。
レスポンシブWEBデザインとは？
レスポンシブWEBデザインは、画面の大きさに合わせてWebサイトを最適な表示に調整するデザイン手法です。これまでWebサイトは主にPCで閲覧されていましたが、現代ではスマートフォンやタブレットも広く利用され、さまざまなデバイスでの閲覧が一般的となりました。
ただし、各デバイスごとに別々のWebサイトを構築するのは手間とコストがかかります。そこで登場するのがレスポンシブWEBデザインです。Webサイトは通常、「HTML」と「CSS」という言語を使用して構築されますが、その中でCSSは文字のスタイルや背景、配置などを指定するための要素です。このCSSを「PC用」「スマホ用」「タブレット用」などに分け、独立したファイルとして用意することで、レスポンシブWEBデザインが適用され、デバイスに合わせて最適な表示に自動で切り替わります。
なぜスマホでの表示が重要なの？
Webサイトのスマホ表示が重要視される理由は、インターネット利用の大半がスマホで行われているからです。 総務省の「令和3年 情報通信白書」によれば、2020年のインターネット利用率（個人）は83.4%で、デバイス別の利用率ではスマホが68.3%、次いでPCが50.4%でした。また、LINE株式会社が実施した2021年上期のインターネット利用環境の調査によれば、「スマホとPC」の併用が減少し、「スマホのみ」の利用者が最多であるとの結果が示されています。
年齢が上がるほどスマホ利用者が増加し、60代のスマホ利用者は7割超という過去最多の数値を記録しています。 これらの結果からも分かるように、現代ではほぼすべてのインターネット利用がスマホから行われています。したがって、Webサイトも同じくスマホから閲覧されていると考えられます。PCにのみ対応したWebサイトはスマホからは見づらく、使いにくいため、レスポンシブWEBデザインを導入してスマホ表示に適応させる必要があります。
レスポンシブWEBデザインの
3つのメリット
レスポンシブWEBデザインには、下記3つのメリットがあります。
1ユーザビリティが向上する
Webサイトが見やすく、かつ使いやすいことは非常に重要です。これに反する場合、ユーザーが離脱し、サイトが本来果たすべき目的が達成されません。見にくさや使いにくさによってユーザーが必要な情報を得られず、結果的に申し込みや購入を諦める可能性があります。Webサイトが原因で見込み顧客を失うリスクがあるため、ユーザビリティを向上・維持することは極めて重要です。
2SEO対策につながる
ユーザビリティはSEOの観点からも重要な要素であり、向上させることはSEO対策にも有益です。また、検索エンジンはスマホ用Webサイトが優先的に表示される「モバイルフレンドリー」や、スマホ用Webサイトがページ評価の基準となる「モバイルファーストインデックス」を採用しています。つまり、Webサイトがスマホに対応しているかがSEOの評価においても重要視されています。
3ホームページ管理の工数が
削減できる
レスポンシブWEBデザインは、1つのHTMLファイルで管理し、PC・スマホ・タブレットなどのデバイスに適した最適な表示が自動的に適用されます。修正や更新も1つのファイルに対応するだけで十分であり、これにより管理や運営にかかるコストや手間が軽減されます。そのため、レスポンシブWEBデザインはWebサイトの運営・管理においても大きなメリットがあります。
サイトが古く見えたり、ユーザーから見づらいという指摘が増えてきた場合は、ぜひこの機会にレスポンシブWEBデザインでのリニューアルをご検討ください。
